地震に強い家を広島で建てるには?注文住宅で後悔しないためのポイントを解説
「広島は地震が少ない」は本当?
「広島は大きな地震が少ないから、耐震性はそこまで気にしなくても大丈夫。」
そんなイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし実際には、広島県もこれまで大きな地震を経験しています。
2001年に発生した芸予地震では、広島県内でも住宅の損壊やライフラインへの被害が発生し、多くの方が地震の恐ろしさを実感しました。
さらに近年では、南海トラフ巨大地震の発生が懸念されており、広島県でも強い揺れや地域によっては津波の影響が想定されています。広島市では、南海トラフ巨大地震のほかにも、安芸灘〜伊予灘〜豊後水道の地震や市内周辺の断層による地震など、複数の地震が想定されています。
だからこそ、これから家づくりを考える方にとって重要なのは、
「地震が起きるかどうか」ではなく、「地震が起きても家族を守れる家を建てること」です。
注文住宅は、一生に一度の大きな買い物。
安心して長く暮らせる住まいを実現するためにも、地震に強い家づくりについて正しく知っておきましょう。

広島でも地震への備えが重要な理由
2001年3月24日に発生した芸予地震(マグニチュード6.7)では、広島県内でも最大震度6弱を観測しました。
建物の外壁や屋根瓦の破損、ブロック塀の倒壊、道路の亀裂などが発生し、交通機関にも影響が及びました。
「広島では大地震は起きない。」
そう考えていた方も多く、この地震をきっかけに住宅の耐震性への関心が高まったと言われています。
また、この芸予地震は「過去の出来事」ではありません。
住宅は30年、40年と住み続けるものです。
これから家を建てるのであれば、「次に起こる地震」に備えた家づくりを考えることが重要です。

南海トラフ巨大地震で広島県にも影響が想定されている
現在、政府は今後発生する可能性がある南海トラフ巨大地震への備えを呼びかけています。
広島県は震源域から離れているイメージがありますが、決して無関係ではありません。
広島市では、南海トラフ巨大地震が市内へ最も大きな被害をもたらす可能性がある地震として想定されており、行政区ごとの被害想定も公表されています。
また、気象庁でも、南海トラフ巨大地震が発生した場合には、西日本を中心に広い範囲で強い揺れや津波が想定されているとしています。
もちろん、「いつ発生するのか」は誰にも分かりません。
だからこそ、家づくりでは”もしもの備え”を前提に考えることが大切です。
地震に強い家とは?
「地震に強い家」と聞くと、多くの方は「耐震等級3の家」を思い浮かべるかもしれません。
もちろん耐震等級は大切な指標ですが、それだけで地震に強い家かどうかが決まるわけではありません。
例えば、同じ耐震等級3でも、
・地盤の強さ
・建物の形状
・基礎の設計
・屋根の重さ
・施工品質
によって、建物の揺れ方や被害の受け方は変わることがあります。
つまり、本当に地震に強い家とは、建物全体をバランスよく設計し、土地の状況まで考慮した住まいと言えるでしょう。
では、具体的にどのような性能や考え方が必要なのでしょうか。
まずは「耐震」「制震」「免震」の違いから見ていきましょう。
耐震・制震・免震の違い
地震に強い家について調べていると、「耐震」「制震」「免震」という言葉を目にすることがあります。
どれも地震への備えに関わる技術ですが、それぞれ役割が異なります。
耐震
耐震とは、建物そのものを強くして地震の揺れに耐える構造のことです。
柱や梁、壁などをバランスよく配置し、建物が倒壊しないよう設計されています。
現在の新築住宅は建築基準法に基づいて耐震性が確保されていますが、より高い安全性を求める場合は「耐震等級」が一つの目安になります。

制震
制震とは、建物に取り付けた専用の装置によって地震の揺れを吸収し、建物への負担を軽減する仕組みです。
地震による揺れを完全になくすことはできませんが、建物の変形を抑えたり、繰り返しの揺れによるダメージを軽減したりする効果が期待できます。

免震
免震とは、建物と地面の間に免震装置を設け、地面の揺れを建物に伝わりにくくする仕組みです。
地震の揺れを大幅に軽減できる一方で、一般住宅ではコストが高くなるため、病院や高層ビルなどに採用されるケースが多く見られます。

それぞれに特徴がありますが、多くの注文住宅では耐震構造を基本とし、必要に応じて制震技術を組み合わせるケースが一般的です。
大切なのは、「どれが一番優れているか」ではなく、その家に合った地震対策ができているかという視点です。
耐震等級とは?
住宅の耐震性能を判断する目安の一つが耐震等級です。
耐震等級は「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で定められた基準で、1~3の3段階に分けられています。
耐震等級1
建築基準法で定められた最低限の耐震性能です。
数百年に一度発生するような大地震でも倒壊・崩壊しないことを目的としています。
耐震等級2
耐震等級1の約1.25倍の耐震性能を持つ住宅です。
学校や病院など、防災拠点となる建物にも採用されるレベルです。
耐震等級3
耐震等級1の約1.5倍の耐震性能を持つ、最高ランクの耐震性能です。
消防署や警察署など、災害時にも機能を維持することが求められる建物と同程度の耐震性能とされています。
注文住宅では、この耐震等級3を希望される方も年々増えています。
耐震等級3なら安心なの?
結論から言うと、耐震等級3は非常に高い耐震性能を示す指標ですが、それだけで「絶対に安心」と言い切ることはできません。
なぜなら、家の安全性は耐震等級だけで決まるものではないからです。
例えば、同じ耐震等級3でも、
・地盤の状態
・基礎の設計
・建物の形状
・窓の配置
・屋根の重さ
・施工品質
などによって、実際の揺れ方や建物への負担は変わってきます。
熊本地震が教えてくれたこと
2016年に発生した熊本地震では、震度7の地震が短期間に2回発生しました。
この地震で改めて注目されたのが、「繰り返しの揺れ」です。
最初の揺れでは大きな被害がなかった建物でも、その後の地震によってダメージが蓄積し、倒壊や大きな損傷につながったケースもありました。
そして2026年7月には、熊本県で再び最大震度7を観測する大規模な地震が発生し、多くの住宅や道路、ライフラインに被害が及びました。改めて、「日本ではいつどこで大きな地震が起きても不思議ではない」という現実を、多くの人が実感したのではないでしょうか。
もちろん、地震の発生を防ぐことはできません。しかし、住まいの備えによって被害を軽減できる可能性はあります。
だからこそ注文住宅では、「一度の地震に耐える家」だけではなく、繰り返す揺れも見据えた、バランスの良い家づくりが重要です。
「命を守る家」と「住み続けられる家」は少し違う
地震に強い家を考えるうえで、もう一つ知っておきたいことがあります。
それは、「倒壊しない家」と「地震後も安心して住み続けられる家」は必ずしも同じではないということです。
建物が倒壊しなくても、
・壁に大きなひびが入る
・基礎が損傷する
・修繕に多額の費用がかかる
というケースもあります。
もちろん、どんな地震でも被害をゼロにすることはできません。
しかし、家族の命を守り、その後もできるだけ安心して暮らし続けられる住まいを目指すことはできます。
そのためには、耐震等級だけに目を向けるのではなく、土地・設計・施工まで含めた総合的な家づくりが欠かせません。
地震に強い家を建てるための5つのポイント
地震に強い家づくりは、「耐震等級3だから安心」と一つの要素だけで決まるものではありません。
建物を支える地盤や基礎、設計の工夫など、さまざまな要素が組み合わさることで、初めて安心して暮らせる住まいになります。
ここでは、注文住宅を建てる際にぜひ知っておきたい5つのポイントをご紹介します。
① 地盤調査と地盤改良
どれだけ耐震性能の高い住宅を建てても、その家を支える地盤が弱ければ、本来の性能を十分に発揮することはできません。
そのため、新築住宅では建築前に地盤調査を行い、地盤の強さや性質を確認します。
調査の結果、軟弱地盤と判断された場合は、必要に応じて地盤改良工事を行います。
「地盤改良が必要」と聞くとマイナスな印象を持つ方もいらっしゃいますが、決してそうではありません。
大切なのは、土地の状態を正しく把握し、その土地に適した対策を行うことです。
広島県は、山を切り開いて造成された住宅地や、沿岸部の埋立地など、地域によって地盤の特徴が異なります。
だからこそ、土地選びだけでなく、その土地に合った基礎や地盤対策を考えることが重要です。
🌐 外部参考データ
🔗広島県:地盤情報配信サービス「地盤情報ナビ」
② バランスの良い建物形状
地震に強い家というと、「柱を増やせば安心」「壁を厚くすれば丈夫」と思われることがあります。
しかし実際には、建物全体のバランスがとても重要です。
例えば、
・L字型やコの字型など複雑な形状
・大きな吹き抜け
・壁の少ない大空間リビング
などは、設計次第では地震の揺れが一部に集中しやすくなる場合があります。
もちろん、このような間取りが必ずしも悪いわけではありません。
大切なのは、構造計算や耐力壁の配置などを考慮しながら、建物全体のバランスを整えることです。
デザイン性と耐震性は、どちらか一方を優先するものではなく、両立を目指すことが大切です。

③ 建物を支える基礎
住宅の「基礎」は、その名のとおり建物全体を支える重要な部分です。
基礎に十分な強度がなければ、どれだけ丈夫な柱や梁を使用しても、本来の耐震性能を発揮することはできません。
現在の木造住宅では「ベタ基礎」が採用されることが多く、建物の荷重を面で支えることで、不同沈下のリスク軽減にもつながります。
ただし、基礎は種類だけでなく、鉄筋の配置やコンクリートの品質、施工精度なども重要です。
完成後には見えなくなる部分だからこそ、施工品質にも目を向けたいポイントです。

④ 屋根など建物重量とのバランス
地震では、建物が重いほど揺れが大きくなる傾向があります。
特に屋根は建物の高い位置にあるため、重量が増えると建物全体にかかる負担も大きくなります。
近年は、耐久性を保ちながら軽量化された屋根材も多く採用されています。
もちろん、「軽い屋根なら安心」「重い屋根は危険」と一概には言えません。
重要なのは、屋根だけを見るのではなく、建物全体とのバランスを考えて設計されているかどうかです。
構造や耐力壁、基礎などを含めた総合的な設計によって、地震に強い住まいが実現します。
⑤ 信頼できる住宅会社選び
最後に、意外と見落とされがちなのが住宅会社選びです。
どれだけ優れた建材や設備を使用していても、それを活かす設計や施工ができなければ、本来の性能を十分に発揮することはできません。
住宅会社を選ぶ際は、価格やデザインだけでなく、
・耐震性能について分かりやすく説明してくれるか
・構造や性能を根拠をもって提案してくれるか
・標準仕様の内容が明確か
・完成後の保証やアフターサポートが充実しているか
といった点も確認しておくと安心です。
家づくりは、建てたら終わりではなく、その先何十年も暮らし続けるものです。
だからこそ、安心して相談できる住宅会社と一緒に家づくりを進めることが大切です。
最後に…
エイトプランニングでは、デザインや価格だけでなく、長く安心して暮らせる住まいをご提案することを大切にしています。お客様一人ひとりのご要望や土地の条件に合わせて、建物全体のバランスを考えながら、安心できる家づくりをサポートしています。

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